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【協働ロボット】とは

2020.10.05

産業用ロボットメーカー各社が協働ロボットの新機種投入や利活用促進に力を入れています。

協働ロボットとは、その名の通り「人と協力して働くロボット」を指します。安全柵なしでの人とロボットの共同作業が可能です。

これまで労働力減少や省力化対応を背景に導入が進んでいたが、新型コロナウイルス感染症の影響で「3密(密閉・密集・密接)」回避策として活用の期待が高まります。

電機業界を先頭に三品(食品・医薬品・化粧品)業界、自動車部品メーカーなどです。これらの業界では長期化する新型コロナに対応するため、コスト低減や省人化する方法として協働ロボットの導入を進めています。

電気自動車(EV)や第5世代通信(5G)、IoT(モノのインターネット)などに使われる半導体の製造工程で協働ロボットの導入が進んでいます。背景として一つは定年による退社など労働力不足を補填するため。また、新型コロナで人手による作業がリスクになったためです。重量物を搬送する作業の負担を減らす狙いもある」と複数の要因が絡んでいます。

具体例として弊社で販売している協働ロボットのDOBOTについて紹介していきたいと思います。

人と『共存』できる

DOBOTは人との接触を瞬時にとらえ、自身を停止させる「衝突検知機能」を備えるなど、安全策無しで作業者のすぐ横に設置して作業をさせられる特徴を持っています。

さらにオプションのセーフスキンタイプではアーム部分が柔らかいクッションカバーで覆われ、人が接触する前に検知して止まる「接触前停止機能」を備えています。

また、ダイレクトティーチング機能タブレット端末による操作・ティーチングなど、作業者が扱いやすいデバイスに最適化して使用することができます。そしてコンパクトなコントローラーと簡単な設置方法を備えているため、使用開始するまでの大がかりな準備は不要です。

これにより製品のライフサイクルが短い分野においても既存の生産ライン構成や設備を変えることなく導入できます。

協働ロボットの適用事例

 

協働ロボットは今までの産業ロボットと異なり、トータルでの価格がお手頃なこと、固定設置の必要がなく、移動可能であること、柔軟に運用可能で汎用性が高いという特徴があります。

協働ロボット特徴

1、小型・軽量・省スペースで運用できる。
2、大がかりな柵などの安全システムが不要で、どこでも運用できる。
3、従来型に比べて、可搬重量が小さい。
(協働ロボットの可搬重量は、小さくて0.5kgから最大でも35kgのものが確認されている。)

製造業だけでなく、ロボットの導入が遅れている三品産業(食品、化粧品、医薬品産業)など、新たな分野への導入が期待されています。

※Kawasaki duAroによる組立、ネジ締め設備

ちょっと面白い活用事例ですと…

協働ロボットがラテアートをしてコーヒーを提供してくれます。

ロボットが人同士の接触を減らすことで衛生的に安心できるサービスの提供をできるようになります。ラテアートのようになかなか簡単にまねできない作業もロボットに担当させることで様々な場所で楽しむことが可能になります。サービス、エンターテイメントの分野にもロボット活用の可能性は広がっているのです。

まとめ

新型コロナ禍が収束した「ポストコロナ」の時代には、人との接触を避ける「非接触」が重要になり、自動化ニーズがより加速すると見通しています。
産業用ロボットメーカー各社が協働ロボットの市場拡大を進めるとともに競争を繰り広げていくでしょう。

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