こんにちは。株式会社MIRAI-LABです。今回の記事では産業機械等に使われるグリースや潤滑油についてその種類や特徴を解説していきます。
「原料基油に増ちょう剤を分散させて半固体または固体化したもの。特殊な性質を与える他の成分が含まれる場合もある。」と定義されています。
グリースは潤滑油の粘度を調整して半個体状にした潤滑剤のことをいいます。グリースの成分は、基本的には、基油(原料油)と増ちょう剤、添加剤の3つからなります。
潤滑剤を形態で分類すると、グリースは半固体状潤滑剤に分類されます。
基油とは、オイルやグリースの基材となる油のことです。基油は、鉱油と合成油に大別されます。
合成油は、高温安定性や温度ー粘度特性等が優れており、鉱油では対応できない条件では合成油が使用されます。
基油はグリースの潤滑性、耐熱性、酸化安定性、低温性、対ゴム性、対樹脂性に大きく影響する主成分です。
簡単に言うと基油を半固体状にする役目で使われ微粒子として基油内に分散し様々なグリースの性能諸元を満たします。上位の写真は代表的な増ちょう剤の顕微鏡写真です。
グリースに様々な効果を付与させる物です。
主に酸化防止剤、極圧剤、金属不活性剤、固体潤滑剤が使用されていますが、それ以外にも様々な種類があります。モリブデン (固体状/粉末状) やグラファイトなどが多く使われています。
これらの添加剤を組み合わせることでグリースに多種多様な性能を与えることが出来ます。
ちょう度は、グリースの硬さを表すもので、物理的な値を示す重要なものです。「軟 (少) ←増ちょう剤→硬 (多)」のように増ちょう剤の量で調整します。JISやNLGI(米国潤滑グリース協会)で数値として粘性を表しています。
上記表に示すとおり混和ちょう度の値により区分され、各ちょう度グレードに分類されます。
一般的に市場で入手可能なちょう度は「1号〜2号」がほとんどで希に「0号」或いは「3号」を何とか見つけられますが、増ちょう剤や基油の問題、或いはそもそも対象とする材質などまで考慮するとほとんどは「2号」しか手に入らないのが現状です。
低温化におけるトルク特性、耐熱性に優れた産業用ロボット用のグリス(ダフニーエポネックスRG-M)の販売をおこなっております。このグリースは産業用ロボットの可動部に使われている減速機専用に開発されているグリースですのでロボットの消耗を抑えて長寿命化に貢献します。
純正品に比べて低コスト、潤滑寿命が長いので、製造現場の生産向上とコスト削減につながります。大手ロボットメーカーで既に導入済み!安心してご使用いただけますので是非一度ご検討ください!
またロボット点検・メンテナンスの請負も行っております。
産業用ロボットは長期間稼働することにより各構成部品が経年劣化し当初の機能が維持できなくなったり、故障に繋がります。このようなトラブルを未然に防止し、安定稼働、設備延命のために定期的に消耗部品の交換や予防メンテナンスが必要です。