皆さんこんにちは、株式会社MIRAI-LABです。
今回の記事では柔らかい食品を掴むことができるロボットハンド「ソフマティックス」についてご紹介をします。
そもそもロボットハンドとは何かというと、文字通りものを掴んで運ぶための「手」の役割をするロボットの先端ツール(エンドエフェクタと言います)のことを意味します。
ロボットハンドは掴むもののサイズや素材によって様々な方式のものが販売されていますが今回ご紹介するソフマティックスは柔らかい食品を掴むことができるのが特徴です。
このハンドは柔らかいゴム製でハンドの中に空気を吹き込むことで形状を変化させ、対象物を挟み込むことができます。
動力源はエアーの圧力によるもので、これは風船を膨らませたり、しぼませたりするのと同じ原理で動かしています。
柔らかい素材の爪が掴むもの形状に馴染んでくれるので、潰すことなくちょうどいい力でものを運ぶことができます。
実際にものを掴んでみたらどうなるのか?協働ロボットのDOBOTに装着して検証をしてみました。下の動画をご覧ください。
今回の検証ではカステラ、パン、トマト、マシュマロ、プラスチックケース(カステラ入り)を運んでみました。
ソフマティックスには爪のサイズや数によって様々なタイプがあり、掴むものによって最適なものを選ぶことができます。
掴んでいるワークの状態を見てみるとどの食品もハンドの力で形が崩れるようなことは無く、移動させることができています。
今回使用したロボットは協働ロボットのDOBOT NOVA5でした。協働ロボットは出力が小さく可能性が低いためこのように検証を行う場合にも気軽に使用することができます。
またソフマティックスは素材が柔らかいゴムでできているため仮に先端が人に触れたとしても人が怪我をするリスクは比較的小さいです。
安心感のあるロボット活用の仕方として協働ロボットとソフマティックスの組み合わせを検討するのはいかがでしょうか?