未だに単機能機器であればそういった機器構成で製作する場合もあるが、現代においてはほとんどの産業機器にタッチパネルが取り付けられています。それほどまでにタッチパネルは優秀なデバイスであり、タッチパネルの画面をうまく作成できる能力はシステムインテグレータにとって必須の能力となっています。
このような人と機械をつなぐ機器 の事をヒューマンマシンインターフェース(MHI)と呼びます。FA用タッチパネルは様々なHMI機能を有するデバイスであるため、FA用タッチパネル自体をHMIと呼ぶこともあります。
タッチパネルは一つの画面の中に複数のボタンを設置することができます。複数のスイッチを制御盤に取り付けるよりも省スペースかつ省配線で同様の機能を実現できることはタッチパネルの大きな利点です。中でも最大のメリットは、ボタン、表示機などの数量、位置の変更が容易に可能であるという点です。
従来であれば、インターフェースを追加するためには配線を変更する必要がありましたが、タッチパネルではそれらの変更をソフトウェアの変更のみで実施することができます。
また、操作説明などのタッチパネル上に組み込むこともできるため、画面作成能力が高ければ非常にユーザフレンドリーなインターフェースです。
タッチパネルのデメリットとしては、粉塵環境などでは画面が見にくくなったり、スイッチに比べて信頼性と、押しやすさがやや劣るという点があります。そのため、非常ボタンスイッチのような重要な機能はタッチパネル上のボタンで実装するのではなく、別途非常ボタンスイッチを設置するのが一般的です。
タッチパネルの不得意とする部分を他の部品で補うことがタッチパネルを活用する上では重要となります。
主要なメーカのPLCとタッチパネルは違うメーカの機器であっても接続できることが多いですが、タッチパネルを選定する時には、接続先のPLCとタッチパネルが対応しているかどうかを確認する必要があります。
また、PLC⇄タッチパネル間を接続するケーブルもEthernetやシリアル通信などいくつかの接続方法があるため、それらも同時に検討しなければいけません。画面という要素を持つタッチパネルは画面のサイズの選定も影響します。
タッチパネルの製品スペックはいくつかの要素がありますスペック項目の中でも重要な箇所を抜粋し紹介します。